＞ドリー
クローン元が６歳、ドリーが６歳７カ月で、足せばちょうど寿命くらいになる、と言う話しもありますね。

細胞自体はクローンされた年齢から始まるので５０歳の人間の細胞からつくったクローンは生まれた時にすでに５０歳という話ですね

生まれたときに細胞を取っておかないといけないのかな・・

生まれたての赤ん坊の細胞に50歳の人間の染色体をぶち込むとどうなるんでしょうか？

染色体には一定の回数だけコピーを許容する仕組み (テロメア、でしたっけ？) があるので、50歳の染色体は寿命が短いんじゃないかと思います。
で、コピーの回数を増やす研究も進められていたはずです。

コピーの回数が制限されるのって、最近のデジタルコンテンツ配信みたいですよね。
神様の作ったコピープロテクトに挑む人類、みたいな感じでしょうか。

んで、コピープロテクトが解除されてるのがガン細胞。

>一定の回数だけコピーを許容する仕組み

↑は、DNAの複製の機構は、決まった方向にしか複製が進まない（複製に関与する酵素が核酸を追加できない）ので、２重螺旋を構成する２本の鎖の一方は連続的に複製できるけど、他方は飛び飛びに複製されます。飛び飛びに複製していく方の鎖では、一番最後のところで脱落が生じちゃうのでコピーのたびに短くなってしまう、というわけ。
生殖細胞では、DNA末端の繰り返し配列テロメアを長くする酵素テロメラーゼがはたらいて補充します。

＞コピープロテクトが解除されてるのがガン細胞。

細胞分裂の制御機構、細胞の自殺機構、周辺の細胞とのコミュニケーション機構などに変異がおきるとガンが誘発されるようですね。

あと、この手の体細胞からのクローン作成実験では、体細胞の「初期化」のさいにメチレーション（細胞の機能分化のさいに、メチル基がDNA鎖に付加されて、その細胞でつかわない遺伝子に”蓋をする”こと）が完全に解除されているのか、ヒジョーに疑問が残ります。見た目はきちんと発生しても、実は・・・とかね。

ちなみに、受精卵の核をとっかえる実験は１０００個ぐらいやって、何十個かうまくできて、そのうち何個か発生すると言う感じです。宗教団体は、十分な数の卵をどのようにして手にしたんでしょうか？

>宗教団体は、十分な数の卵をどのようにして手にしたんでしょうか？
うふふ...、そりゃ怪しげな儀式＝乱こ...（ドカバキッ

閑話休題。
胚の方でなく、染色体の方にコピー回数制限があったとは。
それじゃ、自分の胚にどっかの赤ん坊の染色体をぶち込めば...、
それは自分のクローンじゃないか。

＞染色体をぶち込む

高等な脊椎動物では、遺伝的に同一でない（正確にはMHCの多型がある種で、これが一致しない）細胞は、移植しても排除されちゃいます。骨髄移植とかのさいに問題になるアレです。

訂正：テロメラーゼ→テロメアーゼ