馬鹿が世の中を動かすとね、結局破滅の道へ向かっていってしまうんですよ。言葉も出ません．．．。

かつて合衆国が支持を与えた独裁者のなかで、実際のところイラクのフセインなどはそれほど飛びぬけて悪いわけでもない（もちろん彼のやってきたことは犯罪的である）。ペルーのフジモリ、チリのピノチェト、韓国の全斗煥、フィリピンのマルコス、イスラエルの歴代首相（とりわけネタニヤフとシャロンは最悪）・・数え上げればきりがない。

ところで「NBC兵器には核を含む圧倒的戦力で対応する」とかいっている超大国のほうが圧倒的に「国際社会への脅威」であることは論をまたない。実際にアフガニスタンで民間人数千名とタリバンの軍隊（これとてほとんど民間人といって差し支えない。国民国家の、それも志願兵制度をとっている国家群とはちがうのだ）を今となっては計数不能なほど殺している。
イラク民衆にこれから降りかかるであろう惨劇については、ただゾッとするばかりである。

軍産複合社会（アメリカでは産業だけでなく、教育、福祉関連も軍関係に密接につながっているのが事実なんです。）軍を維持するためには戦争が起きないといけない。だから、アメリカは躍起になって何が何でも戦争を起こそうとする。アメリカ白人社会にとって、中東というのは一番敵として見せやすいんです。前ならロシアでしたが。そしてそういうアメリカ社会を維持していくためには「何が何でもアメリカ一番！最高！」という、北朝鮮となんら変わりない独裁的、排他的社会を形成しないとダメなんです。戦時中の日本も同じですね。幸い、移民の国アメリカはそういった画一的な文化に疑問を持つ人も少なくないのでなんとかやってきている、という感じですが今回のような特に頭の悪い大統領が行うと非常に危険な事態になる、って事でしょう。