しかし、アメリカ政府も傲慢ですね。
アメリカ人、個人的には良い人が多いのですが、政府となると。

イラク南部の飛行禁止区域と言ったって、本来イラク領なのですから、イラクが飛行禁止を破ったというよりは、アメリカが勝手に領空侵犯しているのですよね。

今日の朝日新聞朝刊（大阪版）に，アメリカで活躍する南米出身の劇作家，アリエル・ドーフマン氏へのインタビューが載っていました。
目を引いた部分を抜き書きします。

「介入の犠牲者は，米国が忘れることも記憶するからだ。爆撃するだけで，帰ってしまう。そのことも反感を呼ぶ。怒りは，米国の行動そのものよりも，むしろ背後にある偽善に向けられている。」
「アメリカ人は苦しみを知らない。地理的特殊性，精神的な孤立感，巨大な富が，米国とその力の影響を受ける人々との間に壁を作ってしまった。」

私は以前，「アメリカの覇権主義的外交も問われている」という趣旨の書き込みをしましたが，このニュースを見る限り，その思いは伝わらなかったようです。

http://www.cnn.co.jp/2001/WORLD/11/28/us.attack.iraq/index.html
別のニュースソースで見ましたが・・・。
ふむふむ、10月13日以来か、てナニ！？最近もやっていたの？ということでちょっと検索。
どうやらテロ事件のために隠れていたようですが湾岸戦争以降のイラク封じ込め政策の一環で米英両軍が昔からやっていた不定期空爆のようです。
なにしろイラク側の被害は怪我人1名のみですし。
米国大統領の26日の発言とは直接関係無いようですね。
でもタイミングが悪いといえば悪いですが。

ああ、ＰＲのために時々爆弾を落としておくんですよ、イラクには。
イラク・米国ともに被害の無いところへね。
イラクは生かさず、殺さずで置いてあるんですよ。

>「テロリストを根絶するまでこの戦争は続く」のだそうで、
最後は自爆せにゃならんよーな事言っちゃって、良いんかいな・・・

確かに、ちょくちょくやっていましたよね。
哨戒中の戦闘機がレーダー照射を受けたため、HARMを発射した、とか。
イラクにしても、「米英に圧迫されているよ〜」という立場をPRするのに手頃な(?)挑発のつもりなのかも知れません。

米国防省の人間がイラク攻撃を進言しているようです。「タリバンのついでにフセインも潰してしまえ」とはかなり強引ですね。テロ事件で被害を受けたこと自体は同情しますが、これ以上戦争を拡大すると支持する国もなくなります。

今度はイラクに戦争という名のテロを仕掛けようとしているのか。。。

イラクは今後どう国を作るのでしょうかねぇ。

前聞いた話で、虚覚えなんですが、
「米国は移民の国なので、かなりの多様性を持っている。それを一つの国に纏める落とし所は、灰色でも黒か白かと言い切る単純なドグマとなる。」
「アメリカ人の価値観は、これ以上の多様性を受け入れるには飽和きってしてしまっている。よって国際関係も自国の価値観しか行動できないし、第一、大半のアメリカ人は国内の事にしか関心が無い。」
まあ、下ネタスキャンダルの注意を逸らす為に、他国を空爆する国ですし、それを誰も停められないのが現状ですから。