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[2658] 日本に米軍は必要なのでしょうかね? (22 レス)
2001/06/30(Sat) 10:07:24
YOU。 さん
Web: (none)
あまり詳しくないのですけど、現在の軍事的懸案は某海峡とか東南アジアの一部、某世襲制のおかしな国、くらいでしょうか。
私的に日本に米軍が必要な理由がわかりません。
何にか他に脅威があるのでしょうか。
必要性の低くなった軍隊の維持費を、同盟国の日本が出して米国の失業者対策に貢献している、という事でしょうか。
とは言え、いくら同盟国のためだとしても、婦女暴行事件等々を日常茶飯事で行う人々が近くにいる方々は気の毒ですね。
米軍基地がある限り、某島の発展は無いように思われますし。
まぁ、巨大な政治問題ですね・・。

1. Pico_Chan 2001/06/30(Sat) 11:31:51
United States Armed Forceは、United Statesとその市民の利益を守るために存在する、というのが大原則です。
彼らは、日本を守るために駐留している訳ではありません。米国の利益を守るために駐留しているのです。そこのところを勘違いしてはいけません。

米国から見れば、日本を中華に取られてしまうと、太平洋の半分まで中華に進出を許すことになってしまいます。日本は中華を抑えるための、不沈空母として必要不可欠なのです。
それに、放っておくと何をしでかすか分からない「不思議で理解できない国」ですから、軍隊を置いて監視しておく必要があるのです。

2. HIR 2001/06/30(Sat) 11:57:58
結論から言えば不要です。
もちろん、我が国の憲法を改正したとしてですが。

3. sagiyama 2001/06/30(Sat) 12:48:19
すでに書かれていますが、アメリカは自国の国益のために米軍を駐留させており、日本はアメリカと仲良くしたほうが良いからそれを認めているのでしょう。また、米軍はたまたま過去の経緯から、沖縄に居座りつづけているのではありません。同じような状況にあったフィリピンからは米軍はさっさと撤収してしまっています。

ちなみに、沖縄は米軍がいるから発展しないのではありません。

明治36年まで4世紀にわたって続いた、「地割制」(原始共産主義、土地の所有を認めず、数年ごとに農民の耕作地を移し変えさせた。また集落間の往来さえも禁止した)により、琉球王府に搾取されつづけ、そのトラウマが現在も糸を引いており、「ブタのことはかまうが、子供のことは一切かまわない」(沖縄女子師範学校付属国民学校の主事の話)ため、沖縄では高校の先生の学力が本土の高校生以下、というような状況が長く続いたと聞いています。現在はこれほど酷くないでしょうが゜・・・・。

このようなことから、他府県では旧藩主が旧藩民から慕われつづけているところが多いですが、琉球の尚家は対照的で、明治34年最後の琉球国王尚泰が東京で死去したとき、旧農民はかつての怨念を晴らすがごとく、金武村(当時)で祝宴の綱引きが行われ、村民は三日三晩飲み明かしたそうです。

また「沖縄県民は平和を愛し、武器を持たなかった」という話はまったくのデタラメで、1846年から8年間沖縄で生活した英国海軍軍医のベッテルハイムは「琉球人は武器も持たず、戦争を好まぬもののごとく見せかけている」と述べています。1853年に来琉したアメリカのペリーも「琉球各所の城跡や首里城の防護壁は、この島がいつも平和な状態にあるのではなかったことを示している」と記録しています。

地政学上重要な位置にいる沖縄は、やはり外交手腕に長けているのは事実で、今現在でも政府から多額の補助金やいろいろな特権を与えられています。そのためにも「沖縄は昔から平和を愛しながらも、シナやヤマトンチュウから迫害を受けつづけ、太平洋戦争では唯一米軍が上陸しひめゆりでは婦女子が殺され、戦後本土が高度経済成長で繁栄しているのに、米軍に居座りつづけられ・・・」というイメージをPRしつづけているのでしょう。“したたかな沖縄”という感じがします。
ちなみにサザンオール○ターズはベストアルバムの最後の曲にこう言うプロパガンダの内容の曲を選んでいますね。

(沖縄の方には辛らつで申し訳無いですが、恵隆之介という人の本を読んで影響されてしまいました)

4. KITAMOTO 2001/06/30(Sat) 13:43:01
私の考える範囲で.

1)ソ連がロシアになって共産主義国ではなくなった.
しかし国土の大部分が氷土で覆われているため,不凍港を求めて南下しようとする
ロシア建国以来の国策は完全に放棄されたわけではないと思う.

2)相変わらずアジアの盟主だと勘違いしている中国は現役の共産主義国である.
しかも当面は民主化が望めない.
#仮に民主化や非共産化しても,日本として警戒し続ける対象に変わりはない.

3)北朝鮮は相変わらず「瀬戸際外交」で援助を一方的に引き出そうとしている.
「瀬戸際」を演じ続けている限りは戦争などの国家レベルとしては何もできないが,
テロや工作などの小規模な活動は今後も引き続き監視する必要がある.
#逆に戦争にでもなったら一気に片が付くと思う.

これらは日本・韓国・台湾が直接脅威にさらされている問題ではあるけれど,
合衆国がロシアや中国との覇権争いをする限りは,日本を含めたアジア一帯に
軍事的な影響力を保持し続けるのが得策であろう.
と同時に日本に対する牽制の意味もあり,同じ理由でドイツにも米軍は駐留している.


たしかに米軍の存在はいろいろな問題を抱えていますが,極東地域から米軍が
いなくなると均衡が破れそうなので,私は現時点での米軍の撤退には反対です.
日本も独自の外交戦略を描き,同時に国防や有事の法整備を進める必要があるのは
当然ですが.(先に経済の建て直しが必要か・・・.)
#米軍自体は合衆国の利益のためにいることは十分承知してます.(^^;

5. かすが☆。 2001/06/30(Sat) 14:13:48
アジア諸国が、米国抜きの結束を固め、アメ製品の閉め出しを
防ぐためって事もあります。

6. スーパーブラックバード 2001/06/30(Sat) 15:20:32
事の善悪とは別問題として・・・
アメリカから見ての極東戦略上のキーストーンである日本から撤退する
というのは有り得ないかと。
台湾問題や南沙諸島問題での中国の強硬な態度ややり方、
そして今なお個人崇拝や厳重な情報統制を続ける北朝鮮など。
最後まで残ったヤルタ体制・冷戦構造の名残であり最大級の火薬庫であるアジアに韓国共々残された最大の拠点ですから。

7. ドムトローペン 2001/06/30(Sat) 17:34:33
 必ずしも日本の求める国益と重ならない米軍は要らないかもしれませんが、その代わりになる自前の軍備は必須だと思います。
 軍事的脅威が日本の(地理的な)周囲に存在しなくても、世界中にはまだまだあります。
 これだけ在外邦人が多い(経済)先進国で、何か現地で有事があった際、自国の軍事力で邦人を本国に救出できない国はそうそう無いでしょう。
 再び鎖国でもするか、NATOのような「双務的」な安保条約(軍事同盟)の類を周辺諸国と結ぶかしないと、邦人は海外でずっと脅威に晒されつづけます。
 今後は、「国権の発動たる戦争」よりも、テロや誘拐、局地的な武力抗争に世界中いたるところで邦人が巻き込まれることに対する対応を視野に入れなければならないと思います。
 ・・・でもその前に、日本の経済が完全にダメになって、「テロの対象にも選ばれなくなる」かもしれませんが・・・。

8. よねよね 2001/06/30(Sat) 22:41:34
向こうが軍備を強めているから、こちらも軍備を強めなくてはいけない...ずいぶんとバカげた無限ループですなぁ。

まあ確かに、「日本にとって必要かどうか?」よりも「米国にとって必要か?」の方のウェイトの方が高いと思いますね。物理的位置、補給面、安全面(対テロ)を考えれば、沖縄あたりは理想的な前線拠点でしょうから。

9. KITAMOTO 2001/06/30(Sat) 23:03:16
> ずいぶんとバカげた無限ループですなぁ。
おっしゃるとおりです.(^^;
しかし,「保険」として有事の備えを怠ると後で取り返しのつかないことにも・・・.

もちろんそうならないように,「政治」「経済」「文化」など多くのチャンネルで
相互の信頼醸成をし続けることも大切です.
#何より「外交」はそのためにあるはず.なのにあの外相は(以下自粛).(^^;;

10. 毎黒仮節渡万 2001/07/01(Sun) 00:28:48
>> ずいぶんとバカげた無限ループですなぁ。
>おっしゃるとおりです.(^^;

要らないに越したことはないんですけどねえ。
なかなか不要になってくれないので(^^;;

外交って、相手を完全には信じないことに本質があるような気もしますし。

11. Realm 2001/07/01(Sun) 00:36:21
無理に追い出すだけのメリットが無いというか…。
「日本に必要ないから出ていけ」などとやったら、双方の国民感情がとんでもなく悪化しそうだし、周辺諸国だって(一部を除き)日米関係がこじれることを望んじゃいないでしょう。

実戦経験を積む機会がまず無く、演習目的で海外に出るのにも制限が多い自衛隊にとって、国内で米軍と演習が出来るってのは結構意味が大きいかも知れません。お互いアグレッサー役ができますし、戦前のような独りよがりの軍隊になりにくいと思います。
米軍が居る「必要性」などというレベルのものじゃないですけどね。

12. まりも 2001/07/01(Sun) 04:58:57
米軍よりも、PC/ATマシンに退去願いたいなぁ…(違

13. YOU。 2001/07/01(Sun) 12:05:05
うーん、趣旨としては抑止的な意味合いが強い米軍がいなくなると騒ぎ出す国がいるかもしれない、という事でしょうか。
沖縄はある意味位置的に素晴らしいですね。
グアム等々に移転できないかなぁ、とか思って地図を見たんですけど全然。
そう言えば、昔々からこの地理的なアドバンテージを生かして沖縄をハイテクの島にしようという構想はありました。
ですけど、沖縄の地図等をみると、結構良い場所を基地が占めているんですよね。
まぁ、私も沖縄が助成金に頼らずに自立するために育てられる産業は台湾のような形が良いのだろうな、と。
ですけど、そうして経済力が上がると、先読みが好きな人には沖縄独立!とか言う別の懸念を言い出すのでしょうね。

自国の軍隊の強化、で物事を解決しようとすると真っ直ぐ戦争、紛争に結びつくような。
戦わないなら自衛隊、戦うなら軍隊ですか。
それと、邦人の海外での脅威は軍隊とは少し違った話になるかと思います。

今回の小泉さんの訪米では、米国側は同盟国関係を強化を求めているみたいですね。
ブッシュさんですし、思惑的な部分はなんだか一杯見え隠れするような。

14. YOU。 2001/07/01(Sun) 12:06:13
しかし、私も4月に沖縄に行ったのですけど、米兵の中にはガタイが良くて柄の悪いのがいたりします。
全てがそうでないとは言え、あんなのが小学生を襲った事件を起こし、某記事よると日常的に高校生を襲ったりしているわけですか。
まぁ、無責任な一般論を言うと、米国の若者が恋人もいない島につれてこられて、起す事件では有るのかもしれないですけど。
私が酷く嫌なのは、こういう事件を起した後の米軍、犯人の態度ですね。
米国なら、犯罪を無罪にできるのかもしれませんけど、ね。

15. ドムトローペン 2001/07/01(Sun) 17:28:40
米軍の存在についての是非とは大幅に話がズレで恐縮ですが、「軍備(公的な暴力装置)」の必要性について自分の言葉足らずなところを補足します。

>それと、邦人の海外での脅威は軍隊とは少し違った話になるかと思います。

 確かに、最近では、自分がかつて91年に巻き込まれたような、「ソ連崩壊で急に勢いにのった反政府軍の手により政府軍が長年管理していた首都が陥落し、邦人を含む全ての在地外国人が緊急かつ一斉に退去せざるを得なくなる」ような状況に直面する機会はかなり減ったとは思います。
 が、そういう時、「日本の邦人を脱出させてくれるためにある国(内戦当事国とほぼ無関係)の軍隊を危険に晒しながら(そのときは非米軍)に救出してもらった」経験から、在外にいる日本人はいつも「有事の際一方的な負担を現地やその周辺諸国の軍隊に任せっきり」という印象が強く残っています(そしてそれは全く今まで改善されてません)。
 今では、大抵その「ヤバい仕事は任せっきり」の任せ相手は米軍です。

 全世界の大使館付け武官が丸腰(日本の場合はスーツの非制服自衛官)な国というのも「相手(の国の警察力)を信頼しているのだ」という事になっていますが、そういう日本の「独善的な期待」がペルーでどうなったのかは言うまでもありません。

 「明日のパン」のために人殺しや略奪が平気という人々が多い国にも日本は沢山の邦人を海外に出しているし、今のこのグローバル化(?)した世界では鎖国は夢の世界です。

 今の日本の世の中でも、たまたまちょっと置いた自転車を盗まれたりしたときは、「カギをかけないで居るほうが悪い」というように言われる風潮なのですから、外国で「(本人にその自覚がなくても)金持ちが無警戒で報復手段無しで丸腰で歩いてる」ことも、「攻撃されて当たり前」と考えられてしまいそうで、自分は「自国の国民くらいは自国の国民の血で守れる軍備」は最低限自前で必要だと思うのです。
 (当然、米軍に出て行ってもらうのであれば、在外だけではなく国内でも同様の「カギ」「番犬」を自前で用意する必要があるのは言うまでもないです)
 でもこの国は、様々ないきさつから自前で軍隊をもてないようになっています。自衛隊の輸送機を海外に展開するだけでも大騒ぎするような国です。
 となるとそういう部分が解決するまでは、「代わりに痛い仕事をしてくれる(かもしれない)」米軍にイヤでも仲良くしながら居てもらわなければならないだろう、というのが自分の米軍に対する位置付けです。

16. ふらりん 2001/07/01(Sun) 20:13:56
軍備が国家の資産であるとすれば、軍事は国家の重要な経済活動なのではないかと思います。

かつての湾岸戦争は合衆国にとって、冷戦時代の兵器の過剰在庫を一掃するための戦争ではなかったのかと疑っています。
当時の映像を見たとき、砂漠の小国に対するには、あまりに一方的で苛烈な攻撃ではないか、と考えさせられたものです。

疲弊しきっていた米国の財政が持ち直したのは、様々な財政改革等も一因ではあるかと思いますが、「消費の権化」といえる戦争が莫大な需要を生み出し、それがアメリカの好景気につながった為ではないか、と考えます。
パウエルなんて人が抜擢されたのは、その時の功労を叙して(あるいは上手な浪費の手腕が買われて)という穿った見方もできます。

「現代のニューディール政策=戦争」であるとすれば、米国はこれまで通りの経済的発展を続けようとする限り、決して軍備を縮小することはあり得ないでしょうし、同盟国に需要の一端を担わすことは、大切な経済政策と見て良いでしょう。

そうした見方をすると、新規のミサイル防衛構想と二酸化炭素排出量削減拒否とは、「アメリカ経済至上主義」という、同じ論理の上から発生した政策なのではないかとも考えられます。

今求められるのは、「敵」即ち、不良在庫を消費してくれる相手でしょうか。
「アメリカは血を求めている!?」
戦争は多分、二酸化炭素をたくさん出すだろうし・・(穿ちすぎ?)

何らのデータも示せませんが、反証などありましたらお願いします。

17. KITAMOTO 2001/07/02(Mon) 00:06:04
別に反論というわけではありませんが・・・.
軍隊そのものは全く生産性がないので,「設備投資」としては
これほど割に合わないモノは無いと思います.単なる金食い虫だし.(^^;
ただ,日本の公共事業と同じ側面を合衆国の軍産複合体が持っている可能性はあるかも.
#予算というか既得権益があるから,簡単には減らせないという・・・.

古くなった軍備を更新するために「敵」が必要という見方もありますが,
合衆国の場合は単に合衆国が合衆国であるために外敵が必要なんでしょう.
#敵がいないと連邦(ワシントン)の求心力が弱まってしまう・(ただでさえ州が強い.)

18. ふらりん 2001/07/02(Mon) 17:48:29
>何らのデータも示せませんが、反証などありましたらお願いします。

すみません、妙に頑張って書いたので、暑苦しい表現になってしまいました。ここは議論の場ではないですよね。m(_ _)m
こんな風にも考えられるのではないか、という意見なので挑発的に受け取らないでください。

19. BVV5 2001/07/02(Mon) 23:14:52
>向こうが軍備を強めているから、こちらも軍備を強めなくてはいけない...ずいぶんとバカげた無限ループですなぁ。
これを訴え続けた某政党は、都議選で敗退してしまいました。日本人の理想論を振りかざせばそれも正論ですが、それが押し通せるほどの国力も無いですし、周りの非民主主義国家が許してはくれません。
機会があれば虎視眈々と日本の地理的条件を狙っています。
例えばジャンボジェット機は、事実上ニューヨーク、大阪間をノンストップで飛ぶために航続距離を伸ばしたのであり、大阪を自国の領土にすれば亜米利加に大挙して兵隊を運ぶことが出来ます。
もともとジャンボ機は軍用輸送機の設計転用なので、軽戦車でも貨物室にのれば運べます。こういう観点から見ても日本はアジアのへそ的存在です。
亜米利加は自国民を守るために世界中に駐留しているので沖縄だけが特別ではないです。
実際に沖縄に行ってみると、基本的には人の良いアメリカ人が一杯いる感じです。たまには柄の悪いのもいますが、新宿3丁目よりはましかと…。
基地が集中しているから産業が発展しないという意見もありますが基地が多かった時は基地で生活の糧を稼いでいた人も多かったのです。
基地が縮小されるに従い、失業者が増えている事実も見逃せません。

生活に必要な電気でも、10年ぐらい前までは米軍の発電船から夏期の間、供給を受けていたことを知る人はどれだけいるでしょう。今は大型の石炭火力が出来て余裕がでてきましたがそれも最近のことです。

湾岸戦争は確かに物量作戦勝ちの面がありますが、奇跡的に人的被害が連合軍側に少なかったことを考えると賞味期限ぎりぎりでもそれで戦果が上がればそれも良しと思います。

未だに過去の戦争体験から決別できず、なにかというと戦争=特攻的短絡方程式で全てを否定することに血眼になっている政党は、実はお隣の大国から躍らされている傀儡政党です。ましてや、教科書論争に外国で批判的発言をするギョロメ党首とかはその常識度を疑ってしまいます。
靖国神社参拝でも何故にあれほど反対したがるのか、そしてアーリントン墓地には参拝したのか、●◎さん答えられますか?

本当の平和を求めるならスイスのように正規の軍隊をもち、国民は徴兵制度のもとで訓練されているのが真の姿です。
その証拠に、スイスが外国に攻め込むことを危惧する発言はどこにも上がっていません。
日本もそれぐらい、はっきりとして欲しいものです。
軍隊は必要悪です。しかし、他人の財産を狙う国家が存在する限り自分で守る用意が必要です。

20. sagiyama 2001/07/02(Mon) 23:20:57
ちょっと横道にそれますが、ひとつ気になるのはクリントン政権のアジア政策の破綻ですね。

もともとは、「台湾は中国にやる代わりに、朝鮮半島を支配下に収め、旧満州地域を経済自治区(?)にする」と言うものだったはずです。
ただ、アジア通貨危機でIM○+世界銀○を手先にして、アジア各国で金融支配力を得ましたが、反面ナショナリズムを呼び起こし、特に財閥を軒並み支配下に収めた韓国での反米感情は決定的になりました。
韓国では駐留米軍は若者から石を投げられるのだそうです。

その結果、中国は北朝鮮を通じて急速に韓国に接近しました。中国を宗主国とする昔の“習い性”が出たのです。その結果がアメリカにとっては寝耳に水の南北会談となりました。いまや北朝鮮から「在韓米軍は平和の維持のために引き続き駐留して欲しい」と言われる始末であり、完全に人質状態です(囲碁の世界ですね)。
と言うようなこともあり、ニューズウ○ーク誌は「日本人は韓国に憧れている」という(爆笑)特集を組みました。韓国ヨイショに必死ですな。

ですから、アメリカにとって日本は本当に重要なパートナーになりました。ここで沖縄の基地を失うと、アメリカのアジアでのプレゼンスは決定的に失墜します。ですから沖縄サミットはクリントンにとっては非常に危険な舞台となりましたが、何とか「アメリカ軍基地は出て行け」なんてデモも無く無事乗り越えました。(クリントンの演説のとき左後ろに女子中学生を座らせたのは、アメリカらしい演出でした。また演説の中で琉球王国の話を持ち出し沖縄の人の自尊心をくすぐりました)

さて、ブッシュ政権に変わってからは、少なくとも共和党の一大勢力であるチャイナロビーの意向は無視できず、台湾を見捨てるようなことは無いでしょう。ただ、朝鮮半島にすぐにアプローチすることは無いかと思います。
したがって、クリントンが日本を軽んじて直接中国に接近したような愚は犯さず、やはり日本は重要なパートナーとして認識されるでしょう。小泉首相をキャンプデービッドに招くのは当然です。

あと、日本が間違ってはいけないのが集団的自衛権問題で、アメリカに乗せられこれを認めるようなことがあってはいけません。そんなことすれば、アメリカと一緒に地獄に連れて行かれるでしょう。戦争はなにも自衛の戦争だけではないのです。アジア人同士が決して戦争をしてはいけません。

「日本は北朝○のような国ができないように日露戦争を戦い、満州という緩衝国を作った。蒋介石は中国のような国ができないように日本と手を取ろうとしたがアメリカがつぶした。そしてスターリンに手を貸したのだ」といっておけば良いんです。事実大統領候補として名前が挙がるブキャナン氏は「アメリカは日本と戦争する必要は無かったのだ」と訴えているそうです。

アメリカは世界中で孤立し始めています。ドイツとロシアは手を組みNATO軍は骨抜きにされ始めています。またアフリカでは旧フランス植民地の鉱山利権に手を出しフランスからは眼の敵にされています。

昔、自民党の水田某だったかが、「在日米軍、番犬論」と言うのがありました。米軍はせいぜい優秀な番犬ぐらいに考え、人質を取っているぐらいに考えても良いかもしれません。餌代は高いし、沖縄の人には迷惑をかけて本当に申し訳無いですが・・・。

21. sagiyama 2001/07/03(Tue) 07:45:47
>軍事は国家の重要な経済活動なのではないかと
ええ、そう思います。日本の不況を考えると、第一次世界大戦で景気回復したり、朝鮮戦争で景気回復したりしてますね。戦争遂行のための直接消費は超大国しかできませんが、どちらかと言うと日本型の景気回復パターンは他国同士の戦争で物資が飛ぶように売れるという感じです。
さすがに日本では景気回復のために戦争せよというひとはいませんので安心ですが。

>敵がいないと連邦(ワシントン)の求心力が弱まってしまう
これもあたってますね。
メキシコと戦争するときは「アラモ砦を忘れるな」、スペインと戦争するときは「メイン号を忘れるな」、日本と戦争するときは「真珠湾を忘れるな」・・・。

アメリカ人は物忘れが酷いようで、絶えず「忘れるな」と言っていないとダメなようです(笑

>亜米利加に大挙して兵隊を運ぶことが出来ます。
韓国で戦争が再開された場合、一番アメリカが日本に欲しいのは、ジャンボ機を強制チャーターし韓国から民間人や軍人の家族20万人をハワイやグアムに緊急避難させることや、F16を日本の道路に不時着できるようにすること、アメリカの艦船が日本の港に自由に寄港できるようにすることでしょう。費用は日本持ちです。
集団的自衛権による後方支援といっても、われわれに無関係ではないということですね。

22. ふらりん 2001/07/03(Tue) 21:43:03
ニューディール政策の理論的な裏付けとなったのは、ケインズの経済学説であるのは旧知なことですが、「呼び水政策」つまり、大規模な公共事業を行うことで需要を喚起して投資を呼び込み、雇用を促進して消費を拡大させ、波及的に経済の活性化が促される。という学説であると記憶しています。

未だケインズの理論が正しいとするなら、最小限の投資で最大の効果が上げられれば、公共投資は何もダム工事である必要はない、ということを前提にしての話です。

やみくもな公共凍死(あ、誤字だ)がその国の財政を破綻させることは、今日の日本の有り様を見れば明らかですが、アメリカにおいてはベトナム戦争が詰まるところそうだったと考えられます。ならば、完全にコントロールされた戦争ならどうか?

>湾岸戦争は確かに物量作戦勝ちの面がありますが、奇跡的に人的被害
>が連合軍側に少なかったことを考えると賞味期限ぎりぎりでもそれ
>で戦果が上がればそれも良しと思います。

奇跡的に・・ということですが、それこそパウエル氏が賞賛される所以で、航空兵力による攻撃で自軍の被害を最小限に留めて敵戦力の壊滅的損耗を図り、しかる後陸上部隊を展開させるというという、ごく順当な作戦ではあったと思います。

が、最大級の報道制限をして、悲惨な光景が自国に流れることを抑制し、反戦運動が活性化することを避けた上で、短期間に徹底して爆撃を行うことで自軍兵力、特に人的被害を最小限に押さえ、後方に厭戦気分が蔓延することを防いだ、政治的にも高度で極めて理想的な戦略だったと思います。(米軍の最大の敵は、実に米国世論なのですから。)

しかし、(対イラク戦は)ベトナム戦争と異なり、敵陣に遮蔽物が少なく、ある意味戦術が立てやすくて短期決戦に持ち込みやすい、という読みは出来なくもありません。

当時、アメリカの態度が極めて高圧的だったのを記憶しています。(いつでもそんな気がしますけど、特に)
もし、爆撃すること自体が目的だったとすれば、極めて作為的な戦争であり、本当に平和的な解決の方法がなかったのか、と疑念を抱かざるを得ないわけです。

相手国を孤立させ、その上で叩く。だとすればイラクはアメリカのスケープゴートに選ばれたことになります。
実際のところはよくわかりませんけど。


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