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[2546] 逆ざや (14 レス) 2001/06/20(Wed) 21:24:23 |
たまちゃん さん |
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生命保険の逆ざや解消のため予定利率の引き下げが検討されてるようですが、 今、低い予定利率で契約して今後景気が回復した場合(その時の契約者が高い 予定利率で契約できる場合)、今の契約者の予定利率が上がることは有るのでしょうか? 景気に合わせて予定利率を下げるけど、上げないのは納得いかない… それよりも、死差益?(予定していたよりも死亡保険金の支払いが少なかったので その分が利益になるらしい!?)とかで逆ざやを解消できないものでしょうか! 1. FLAKPANZER 2001/06/20(Wed) 21:38:28
そういう時ののための配当金ですね。
2. おおあめ 2001/06/20(Wed) 22:18:46
インフレになれば逆鞘を解消できます。でもこれでは困りますね。
3. たまちゃん 2001/06/20(Wed) 22:27:23
> FLAKPANZER さん
> そういう時ののための配当金ですね。 …勉強不足でした (^^; > おおあめ さん > インフレになれば逆鞘を解消できます。でもこれでは困りますね。 インフレになると貨幣価値が下がるので逆ざやが解消されても… >予定利率の引き下げ
を一番したくないのが、当の生保なんです。 バブル前後に大量勧誘した「定期付終身保険」=最初の保険料は安いが何年毎に保険料がアップするタイプの保険が、そろそろ保険料アップのタイミングに差し掛かっているからです。 安い保険料で撒餌として客を集め、これから保険料を上げていこうというときに「予定利率引下げ」なんていうと、「今日のことも分からんのに、先の保険料なんか払えるかい!」と解約が急増することを恐れているのです。 5. よねよね 2001/06/20(Wed) 22:35:13
ここは専門家の方にご登場いただきましょう。(^^ >sさん
>解約が急増
はい、しちゃいました。(^^ゞ 7. たまちゃん 2001/06/20(Wed) 23:30:19
これからは掛け捨ての時代…
県民共済・・・(爆死
9. でう 2001/06/20(Wed) 23:54:21
加入年数3年の時点で「払い込み済み保険」に契約変更しました。
その後は、掛け捨ての県民共済と全労済に加入しています。 月の掛け金が1/3に減りましたが、死亡時の補償額は ほぼ同じです。 30歳時加入で掛け金の総額が600万円ぐらいになるので 保険の設計は慎重になさってください。 しっ、正体が暴かれておる・・・・(汗
予定利率というのは2つの側面があって、ひとつは保険料計算に使います。 たとえば10年満期の保険があって、「10年後に100万円払います」という保険なら、予定利率=0%なら毎年10万円の保険料にすればよろしい。しかし、預かったお金を運用して5%でまわせると思えば、もう少し少ない保険料(8万円)でもちゃんと保険金が払えます。 そこで「保険料は8万円で結構です」となるのですが、そうするともうひとつの“保証利率”という側面が生まれます。 8万円しかもらっていないのに10年後に100万円払うことを約束するのですから、この間5%で運用するということを契約者に約束するということです。(契約者にとっては10年間自分の預けたお金を5%で運用していくると言う既得権を手に入れることになります) だから、実際に5%で運用できないと保険会社は損します。これが今話題の逆ザヤということです。 ちなみに、現在保険会社が逆鞘で苦しんでいるのは自業自得ですが、「緊急避難的」といいながら歴史的な超低金利を5年も続けていることが主因です。ゼネコンやそこに貸し込んでいる銀行救済のためにね・・・。 あとは簡易保険が国の補償をバックに6%以上の予定利率にしたことです。競争相手の暴挙に民間生保は止む無く追従しました。 戦後初の○産生命の破綻のとき、ひどいのは年金が7割カットぐらいになり、新聞は「7割カット」と騒ぎ立てました。しかし、実際には契約者の積み立てていたお金は一銭もカットしていないのです。 どういうことかというと、先ほど言った「予定利率の既得権」放棄してもらったのです。「このまま行けば本当なら5%で運用して100万払うはずだったんですけど、2%でしか運用を保証しませんので30万円にしかなりません」ということです。 契約期間が長いほどこの影響は大きく、逆にあとすこしで満期だった人はほとんどカットされずに保険金をもらっているはずです。 今までは触れませんでしたが、予定利率だけではなく、死亡率についても、予想しなければなりません。死差益のぼろ儲け(?)問題です。先ほどの逆鞘にもかかわらず、しっかりとした会社は相変わらず健全なのは死差益があるからです。たまちゃんさんの言われるとおり、この死差益で逆鞘を埋めています。 これは予想した死亡率より、実際に亡くなられる人間が少ないために起こります。ただ、これも一時エイズ騒動で生保各社は青ざめました。幸いにして落ち着きを見せているので安心ですが・・・。 ちなみに、資産運用がうまくいけば配当という形でお返しします。(さいきん流行の外資系生保は配当の無いところが多いはずです) いろいろ言い出すときりが無いのでまた質問があればどうぞ・・・。 11. たまちゃん 2001/06/21(Thu) 02:21:40
>sagiyama さん
> 新聞は「7割カット」と騒ぎ立てました。しかし、実際には契約者の > 積み立てていたお金は一銭もカットしていないのです。 > 「このまま行けば本当なら5%で運用して100万払うはずだったんですけど、 > 2%でしか運用を保証しませんので30万円にしかなりません」 これって最初の80万円預けて…の話の続きで良いのでしょうか? そうだとすると元本割れ?ではないでしょうか?(汗) いえいえ、別の例ですよ。紛らわしかったかな?
最初の例(80万円預けて・・・)なら、例えばあと一年で満期の人が破綻に遭遇したとすると、概算で言うと95万円その人の持分がたまっており、それを5%で運用して100万円になるはずだったのが、既得権を放棄してもらって2%の2万円しか運用を保証されず、97万円になるということです。95万円は手をつけていないのに「カット」といわれる事態になるのはこの理由です。 これが、満期まで長い人になると既得権の放棄で失うものが大きく、いわゆる「カット」も大きくなります。 ちなみに、95万円を手をつけずにすんだのは、預金保険機構のような仕組みがあって、他の保険会社が合計で2000億を出したからです。 >死差益
例えば「定期付終身保険」ですと、60歳までは1億円の補償が60歳を越えると300万円ぐらいしか貰えない、というカラクリがあって、そうそう皆死なないからぼろ儲けになるのですよ、これが。 >これって最初の80万円預けて…の話の続きで良いのでしょうか?
>そうだとすると元本割れ?ではないでしょうか?(汗) ああっ、指摘されている内容がわかりました。私の >満期まで長い人になると既得権の放棄で失うものが大きく、いわゆる「カット」も大きく の部分を、ちゃんと例をあげて説明したほうがよかったですね。 毎年一定の金額を投下し、複利運用すればいくらになるかというのは等比級数の世界の話であり、期間が長くて利率が高ければ、元本(「預けたお金」)よりも利息部分が“ねずみ算式”に膨れていきます。 手元の電卓でやると、例えば8%で40年(20歳で加入し60歳から年金を受け取る場合など)だとすると、元利合計は259になります。元本は40ですから、元本の5倍以上の利息が付く計算です。 このとき利率の見なおしをして2%にすると、元利合計は60にしかなりませんから、この場合運悪く契約してすぐに破綻に遭遇すると、259もらえるはずが60になってしまいます(汗 77%「カット」と思われても仕方ありませんね。 実際には経費率などもあり、こんな単純には行きませんが・・・。 >60歳を越えると300万円ぐらいしか貰えない、というカラクリがあって 「60歳を超えても1億円でる保険の保険料をもらいながら、300万しか払わない」という意味でおっしゃられているなら、ちょっと違うと思います。 私が会社に入ったころは「ぼろ儲け」をしたお金を配当で毎年お返ししておりました。毎年3000億ぐらいだったと思います。すずめの涙の金利しかつけない銀行の方が本当に「ぼろ儲け」しているはずなのですが、なぜか非難されるのが生保です。 (東京○菱のP/L見ると運用収益が2.4兆円で預金利息などの調達コストが1.4兆円、その差1兆円) |