どるこむ仲間の掲示板!(alpha) | PAST LOG 1742 |
[1742] 阿部英(薬害エイズ問題) 2001/03/28(Wed) 10:18:14 |
大雨 さん (61.112.69.43) |
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無罪のようです。 ちょっとこれは・・・。 形而上的な言い方をするならば、たとえ人の裁きは無罪でも、果たして神は彼を咎なき者と見なしたまうでしょうか。
(もしあるならば)彼の良心は自分を無罪と認めるのでしょうか。 梅庵さんを呼びましょうか (違
個人的には、未必の故意による殺人の罪で裁かれてもいいと思ってるんですけど。
元課長の裁判も同じ裁判長だそうで。。。 以前に事件に対する彼のコメントを聞いて、「学者馬鹿を絵に描いたような人だな」と感じたものです(どんなコメントだったか忘れてしまいましたが、感想だけは覚えている)…。良心はあっても、自分がやったことは間違ってはいなかったと信じているんでしょうねぇ。
当時の製薬会社社長らは実刑判決なのに…。 最近裁判所の無罪判決が多くなりましたね・・・。
陪審員制度になれば無期かわるくすれば死刑かも。アメリカみたいに刑期200年とかいうのも抑止力として良いです。
ただ、刑務所の中の待遇は改善されるべきで風呂が4日に一回とか、トイレットペーパーの長さまで制約があるというのは明治時代の悪しき慣例を正していない悪徳官僚が犯人です。司法試験合格者は1週間、体験入所して相手の立場を理解する努力が必要です。 陪審制度には「12人の怒れる男たち」にあったように、長期間拘束された陪審員が早く家に帰って野球中継を見たいから、シャンシャンと「有罪」にしようとするなど、冤罪も多くなるおそれがあります。
あとはどっちをとるか、ですね。 国民として陪審制度を支持、参加し納得した上で弊害を受け入れるか、参審制度にとどめるか。 地方裁の裁判官も国民審査できるといいね。
一応、裁判長の名前をメモしておきました。
>地方裁の裁判官も国民審査できるといいね。
仮にあったとして罷免の可能性は限りなく0な現行制度と同じなら無駄な制度になります。記号式で罷免なら○(でしたっけ?)というのがわかりにくいし、市民団体が判決内容を書いたチラシを配ることもあるみたいですが、その気になって調べないと誰がどんな判決を出したかもわからないです。オウムの麻原を無罪にすりゃさすがに罷免されると思いますが・・ >アメリカみたいに刑期200年
よく言われるように、日本の無期懲役は変えた方がいいですよねぇ... >陪審制度には「12人の怒れる男たち」にあったように 確かに難しい問題ですよね。陪審員に訴えるのが得意な敏腕弁護士とか... ただ、皆さんは「阿部氏が無罪になった」ということを怒っていらっしゃるんですか? 判決内容はよくわからないんですけど、阿部氏の行ったことがこれだけの惨劇を生んだ事実はともかく、法律的に罪に問われないのでしたら、当然無罪になるべきでしょう。(もし怒るべきならば、対象は法律の方なのでは?) 私の同級生も血友病で高校を卒業してすぐに亡くなりました。
当時は、この問題が起こる前だったのですが、出血が始まると手当が大変で多くの新鮮血を必要としました。 そんなこともあり、血液製剤についても知るところとなったのですが、アメリカからの輸入に頼っていてとんでもなく高価な治療でした。聞くところによれば一月数百万にもなったとか。 製薬会社からみればドル箱であり、後はお定まりの官民癒着で厚生省と製薬会社がそれこそ生き血を啜っていたのです。その片側に阿部氏がいて反対側が製薬会社の社長たちが存在し、片側だけ有罪というのがおかしいという主張です。 長くなりましたが、身近に血友病があり過去の事情を多少でも知ったもには精神論ではなく、なぜ情報を故意に握りつぶしたことが問われないのかということが不満に思います。法はきちんとしていても判決はそれをどう読むかですから、おなじ法律でも有罪でも無罪にでもなってしまいます。 この裁判って、直接の嫌疑は何でしたっけ。
一医師としての医療行為(85年に非加熱製剤で男性一人にAIDSを感染させ91年に死亡した件)だったとしたら、無罪もやむを得ないですが。 血液製剤の投与を止める、つまり治療行為を放棄することができたのか、ということですから。一医師としての立場なら、目の前の治療を優先するでしょう。85年じゃあ、まだ確定していない、安全とも危険とも断定できないことを、患者に伝えるようなこともなかったろうし。 ただし、例の何という委員会だったか、あそこで非加熱製剤の危険性を黙殺したことであるならば、話は全く別です。素直に怒りを感じます。 直接の法律はわかりませんが、僕の場合は情報を隠したことかな?
阿部岳は情報を患者にも話さず、死因も家族にに話さず、 結局予防の機会も失わせたということかな? 要はそれなりの地位にある人はそれだけの責任があるということですね。 責任が問われない社会は必ず破綻しますんで、まあ阿部岳だけの責任じゃないでしょうね。 さらに、厚生省はいつもそうなんだけど、情報を隠します。 その典型がC型肝炎で、200万人以上の人が感染しているといわれています。厚生省はいまだに検査を強行しませんが、ある日突然肝臓癌になってそんなばかな?ということはありえますね。 1989年以前に輸血、予防注射などをやり感染した方は、今自覚症状がなくても、病気はどんどん進んでいると思います。厚生省は昔の集団予防接種のこととかいいません。治療をせずに放置し(知らないのだから当然放置でしょう)、さらにほうっておいて仕事などで過労が溜まれば一撃で肝硬変やガンになる可能性があります。ということで、死亡しても、自分は会社で過労だったからとか家の家系はガンが出やすいからとか言う理由で医者に真実を告げられず自分の責任においてしんでいくのがいやですね。 心情的には私も許せないという気がします。
ただ、法治国家ですので“よねよね"さんや毎黒殿の言われるとおり、法律で罰せられないのなら無罪が当然ですしそれが望ましい姿ですね。日本人は往々にして “大岡裁き=すばらしい裁判” なんてのが刷り込まれているので「困ったもんだ」と思うときがあります。 あるいは現在の感覚・知識で10年前の事件を裁くのもやってはいけないことですし、また、非加熱製剤の使用の是非は、仮に全面使用禁止にしたらどうなっていたか、ということも合わせて判断すべきですね。 マスコミの報道を見ていても、医療関係で人の命が関わっているので「許せない」という心情も良く分かりますけど、例えば財政破綻するのが分かっていて年金や医療の保険料を放置している財政当局も同じようなもんです。行政官の不作為の罪としては・・・。 それから陪審員制度も所詮、西部開拓時代に裁判官のいない小さなコロニーでスムーズに自治をするためのものだと思っています。庶民感覚で判決が出るのは良いことですが、陪審員は真剣に町のことを考えていたので有効に機能したのでしょう。 >陪審員制
日本にも陪審員制が有るが、現在停止中とか聞いたことが有りますが・・・ この裁判、高裁で「差し戻し」になると、かなりの長期化の
おそれがありですね。被告人の年齢が相当高いことを考える と.... ロッキード裁判のように、ひたすら死を待つ、と・・・。
怒っているって言うわけではないですが、自分の予想とは違いました。
今までの報道が事実とすれば、無罪になるはずがないと思っていました。 法律的には罪に問われるはずなのに、解釈を間違えているのではないかと感じます。 感染する可能性は少ない、発病して死に至る可能性はもっと少ないから、業務上の過失ではない・・・ 遺族の方が、判決は自分の子供がどうして亡くなったかを答えてくれていない、としていることも聞きました。 安全とも危険とも断定できないことは、患者に伝えないんじゃなくって、安全とも危険とも断定できないと、そのままを患者に伝えて欲しいです。 21. Epion【Selena】 2001/03/30(Fri) 05:30:58
>当時の製薬会社社長らは実刑判決なのに…。
重要な相違点として,責任を問われている時期が違ってます. 今回争点になった時期にスポットを当てている限りは心情上有罪的な行為であっても法律上裁けない事になるんではないかと. 裁判官のコメントの中にもそう言う節が盛り込まれていましたね. すでに書かれていることですが,単純に有罪か無罪かの司法判断に関して心情論を持ち込むのはその後起こる多くの判決に対しての判例になってしまいますからそれは危険ですし本来はあってはならないことだと思います. #量刑の際の情状酌量とか執行猶予をどうするか,などの談話で #出てくる「~は許しがたい行為である」とか #「反省の色が見えるので~」などの談話はまた別の次元の話なので #罪の有無とごっちゃにはできません. 「大岡裁き」はあくまでもあの時代だったから成り立った判断じゃないでしょうか. もちろん私も心情的には無罪のニュースを見て「なんだそりゃ」と声をあげたものの内ですが・・・ ひとつ付け加えますと、刑事裁判の眼目は「真実」や「正義」ではなく、あくまでも「適正手続き(ディュー・プロセス)かどうか」という一点です。
言いかえれば法廷で裁かれるのは被告ではなく警察・検察側です。 つまり今回のは判決は、「警察・検察の勇み足」と認めたということです。このスレッドでも何人かが指摘されていますが、どうも“無理をした裁判”といえますね。 ではなぜ警察・検察は無理をしたのでしょうか? それは、当時の「安部許すまじ」というマスコミの作り上げた世論に押される形で起訴したということに尽きるでしょう。「ここで起訴しなければ、マスコミから何を言われるか分からない。多分負けるだろうが、とりあえず起訴しておこう」と・・・。 別のスレッドでPico_Chanさんも言われていますが、マスコミの作り上げた「安部=極悪人」というフィルターを取り払って見つめなおすべき点もあるのではないでしょうか? 我々の怒りを加速した「助手が阿部被告に非加熱製剤の使用を止めるよう進言した」と報道されていた事実も、今回の判決でも認めがたいとしていたようですし・・・。 本日発売の週刊朝日にまとまっている記事があったので上のレスの補足のため紹介(引用)します。
「薬害エイズ~安部氏を無罪にした辣腕弁護士」 (記事の概要) ・安部被告が問われたのは(85年に非加熱製剤を投与された血友病患者が91年に死亡した件についての)業務上過失致死罪。裁判は「予見可能性」が最大の焦点。 ・同時進行していた厚生省ルートの裁判で、被告側の証人としてフランス人のシヌシ教授(HIVの発見者と共同研究した女性)が「84年末に予見することは困難」と証言。同時に「すでに日本の検察官にも(嘱託尋問で)話している」とも証言。 ・安部氏の弁護人は「シヌシ教授に嘱託尋問したのなら、HIVの権威でアメリカ人のギャロ博士にも尋問したに違いない」と検察に質すと検察は嘱託尋問した事実を認めた(検察は嘱託尋問した事実を隠していた)。当然安部被告に有利な内容だったので、被告側の証拠として申請、受理される。 ・判決はギャロ、シヌシ両博士の証言が重視され「予見可能性はあったが、低いものだった」とし、さらに「当時の血友病の専門医は安部氏と同様の治療をしていた」などを理由に訴えを退けた。 ・「安部氏の弁護人は裁判は『魔女狩りだ』と訴え、それが判決理由にも反映された」(櫻井よしこ談) ・「メディア・検察官・やり場のない怒りを安部さんに向けるように仕向けられた被害者。(その中で)安部さんはスケープゴートにされた」「刑事罰を科すべきではないが、自分を信じた患者の期待を裏切った責任はあり、安部氏も感じているはず」(安部氏の弁護人) (以上記事引用) このほか、記事によると今後は9月に出る厚生省ルートの「官の不作為」が罪に問われるかが焦点とのこと。 日曜日の朝、サンデープロジェクトなどで「とんでもない判決」と徹底的に糾弾されるのかと思ったら拍子抜けでした。私の知る限りでは唯一上の記事が目に付きましたが、内容を読んで「これではマスコミは沈黙するしかない」と思いました。(見出しの「安部“氏”」という表現がすべてを物語っています) この記事の題名は 「マスコミの魔女狩り裁判でスケープゴートにされた老医師」 でも良いような気がします。 (なお、このレスは本スレッドの特定のレスを非難するものではありません。私も最初とんでもない判決が出た、と嘆いた一人ですので・・・) |