どるこむ仲間の掲示板!(alpha) PAST LOG 1614


[1614] ちょっと経済情報
2001/03/13(Tue) 01:02:13
大雨 さん (61.126.137.120)
Web: -none-
最近世界経済が急激に混乱しはじめました。
ナスダック2000台割れ、DAX、FT、日本、アジア市場全部下げてます。
インドネシアの弱めの通貨が急に売られています。
インテルなどのハイテク企業も軒並み大幅減益だし、
最近大阪にある大型企業が3つ倒産しました。(旭洋、ベターライフ、フットワークエクスプレスなど)
ちょっといやな感じです。


そういえば、金融大臣が、ハードランディングの可能性について、
言及してますね。事態は、きわめて深刻です。

首相が止めれば株価は上がるといわれてましたが、
やはりあのような半端なやり方では、だめなんですね。
ほんとに、役に立たないやつだ。

4. Pico_Chan 2001/03/13(Tue) 07:57:13
逆にこの時期、だれが首相だったとしても株価の下落は止められなかったと思います。日本の首相が「×」だから株が下がるのではなくて、世界景気の動向をみれば、日本の株も下がって当然なんです。

森総理はこの一年、本当によくやってきたと思います。
普通の人なら、毎日毎日、あること無いこと、罵詈雑言を浴びせられ続ければやる気をなくすものですが、森総理は違いました。
国会での共産党の厳しい追及も、共産党が困るような見事な斬り返し技を見せてくれました。森総理に議論で勝った野党議員は居なかったのではないでしょうか。
自民党の偉いさんともなれば莫大な怪しい資産を抱えているものですが、森総理はせいぜいゴルフ会員権程度...実にクリーンな総理です。

誰を日本の首相に据えようが、「景気回復路線」を「構造改革路線」に切り替えない限り、株価の上昇は望めないと思います。
今の社長・会長クラス(50代以上)が高度成長の幻影を追いつづけるかぎり、決して景気回復はないでしょう。

朝起きたら、さらにナスダック下落してました。公的資金は入らなかったみたいです。株暴落でアメリカ国民の購買力がなくなった為、あまったメモリーが日本にやってきましたが、日本の需要程度では到底間に合わず、溢れ出して、メモリー価格が大幅に下がってしまいました。株暴落はアメリカの消費減退を加速させるので、たとえ円安になっても需要がなくては輸出企業は困るでしょうね。それから今の時点で日本の銀行で含み益がある所はなくなってしまいました。

ところで森さんの方なんですが、あんま何もしなかったんでなんも感想ないんですが、韓国の方が新大久保駅でなくなられたとき弔問に行ったのはいいと思いました。

6. sagiyama 2001/03/13(Tue) 09:19:04
最近のマスコミ報道を見ていると、戦前の5・15事件を思い出します。

「悪いのは政治家と財閥」の一大キャンペーンをやって、それに乗じた軍の一部が、日銀や三菱銀行・警視庁などを襲い、犬養毅首相や三井の団琢磨を暗殺しました。

驚くべきは、その後「憂国の士」的な同情論が巻き起こり、助命嘆願が相次いだそうで、結果的に厳罰には処されなかったことです。(「世論は自分たちに味方しており、何をやっても許される」と思い上がった“軍部の独走”(正確には新聞社との共謀)によって日本は泥沼に・・・。)

新聞社も軒並み「憂国の士」を美化したのでしょう。唯一福岡日日新聞だけは社説で徹底的に5・15事件の首謀者を批判していましたが、それだけで新聞論説史上の快挙と言われているくらいです。

森さんと犬養毅を比べる勇気は私にはありませんが、今では憲政の神様といわれる犬養毅も、当時の新聞には今の森さん以下の扱いだったのでしょうね。(仮にも森さんが暴漢に襲われても、誰も助命嘆願はしないでしょうから・・・)
少なくともマスコミのくだらない扇情を冷静に見つめて欲しいと思います。

その意味でPico_Chanさんや大雨さんの冷静なコメントに深く共感いたします。

7. Epion【Selena】 2001/03/13(Tue) 09:45:29
マスコミの煽動は別にしても,事実は事実としてしっかり残りますからねぇ・・・

8. Mikky 2001/03/13(Tue) 11:51:32
>逆にこの時期、だれが首相だったとしても株価の下落は止められなかったと思います。
どの様な経緯でこのような状況になったかという分析も忘れずに。
短観してもあまり意味がないです。

今の日本の首相はいわゆるお人形化されていますね。その最たるものが森首相となって現れたと言うことです。
本人にとってみれば一生に一度のポストですからなんとしてでも踏みとどまりたいところでしょう。(特に裏金に手を染めていない政治家ほどその気持ちは強いんじゃないかな。純粋という意味で)

細かい突っ込みですが、団琢磨は血盟団事件では・・・
反マスコミ、反共産党という立場はともかく、そこから体制擁護に走る意見はどうかと思う

11. sagiyama 2001/03/13(Tue) 13:21:51
北坂さんは必ず出てくるだろうと思ってましたが・・・(笑

>細かい突っ込みですが、団琢磨は血盟団事件では・・・
ありゃ、ホントだ。2ヶ月ずれてました。申し訳ない。

>反マスコミ、反共産党という立場はともかく、そこから体制擁護に走る意見はどうかと思う
私は体制を養護する気も批判する気もないんですよ。「誰がするかより、何をするか」が重要なんで、「今の状況の諸悪の根元は森さんだ」というスケープゴート議論は何の解決にもならない、という思いが強いのです。

ちなみに、“ことの善悪”を“体制の善悪”に結びつける発想にはついていけません。

12. jubei 2001/03/13(Tue) 13:29:53
いい人ということと首相にふさわしい能力を持つというのは全く別物ということですね。
しかし内閣不信任案は与党一致で否決したんだから森首相辞める必要はないんじゃないですか?(笑)

13. kouno 2001/03/13(Tue) 13:38:40
YAHOOのNewsではついに「東京株式市場・寄り付き=大幅続落、1万2000円の大台を割り込む(ロイター)」と出てます。
・・・俺の持っている株券、どうなるかなぁ^_^;

14. Pico_Chan 2001/03/13(Tue) 13:52:49
>どの様な経緯でこのような状況になったかという分析も忘れずに
不況の引き金は90年初頭からの国債乱発であって、今日になっていよいよ国債増発路線が行き詰まって国際的評価が落ちてきたのです。
それが、たまたま森総理の時代に爆発したまでです。

現野党が政権を取ったときに、国債増発路線を止められたのじゃなかったのですかね。自らも荷担しておきながら、森総理だけのせいにする野党もどうかと思いますよ。

マスコミの世論調査は、もちろんバイアスがかかっているのですが、それでも分かるのは、森総理個人ではなく自民党執行部に不満があるのです。
森総理のクビを挿げ替えても、自民党執行部が旧態依然としているなら何も変わりませんよ...

>共産党
武力共産革命と宮本個人崇拝を放棄すれば、良い党なんだけど。

>スケープゴート議論は何の解決にもならない

う〜ん、確かに昨今の安易なマスコミ報道見てますとね...
私的には、こんな状況下で某都知事みたいな扇動家が現れるのと、kounoさんと同じく、なけなしの財産が心配です...→ http://biz.yahoo.co.jp/news?s=4812.t&p=/headlines/tcb/010312/biz/17000000_tcbbiz004.html&n=2

16. BVV5 2001/03/13(Tue) 17:14:08
>現野党が政権を取ったときに、国債増発路線を止められたのじゃなかったのですかね。
同感です。名前は変わっていますが、かの社会党が政権を執っていたとき、阪神大地震が起きました。これなんて、国難というレベルですが、のんびりしてました。たしか昼になるまで何もしていなかったはず。
この事実をマスコミは綺麗に忘れています。
もちろん、今のオタカ女史も触れませんねぇ。
>共産党
いいかげん、人種差別をやめて欲しいです。いたるところに共産党員は選ばれた人種であるという主張が鼻についてどうしようもありません。選民思想は、ナチスに通じるものがあり恐怖を覚えます。

17. sagiyama 2001/03/13(Tue) 18:18:37
自分たちが天下を取ったら、粛正が始まってさらに選ばれた人だけが・・・。

しかし、このスレッド、下手な新聞記事を読むより、よほど
ためになりますね(^-^)。

19. yosh 2001/03/13(Tue) 20:55:57
しかし、政治家に対して集中砲火を浴びせるのもちと考えものです

現に知っている人に、ちゃんと真面目に働いている方を知っていますので
いくら自分たちが裏(当の本人からしてみれば)でこういう事をしていても
結局国民1人1人が変えなければ、何も変わらないのですから...
この調子では何処まで行っても、悲しいですが差別は無くならないでしょうね

20. Realm 2001/03/13(Tue) 23:23:43
森さんの場合、小渕内閣の路線と閣僚の継承のために担ぎ上げられ、はじめから片手を縛られた様な状態で首相の任にあたったわけで、気の毒といえば気の毒な立場な気もします。
就任当初から、何を言っても何をやっても、マスコミから意図的に悪い方に曲解して扱われたし…。もちろん何度も攻撃の口実を与え続けたなど、首相にも問題がないわけではないのですが。

理解できないのは自民党内部の動きで、今の森降ろしの動きは、ただ一点、「このままだと参院選に負けるから」という理由でやっているんですよね。政策に同意できないとかそういうことじゃなくて。
政策の路線も党の体質も変えたくないが選挙には負けたくない、だから国民受けする党首を…という考え方が見え透いていて、見ているこっちが嫌悪感がわいてきます。
解党的出直しとか党の再生とか口にはしているが、下野する、あるいは党分裂になる、などの事態すら厭わない、というような本気の姿勢は感じられないし。

もっとも国民の4割方は先の衆院選で棄権した人であって、政治家を批判する資格なんぞありはしないのでしょうけど。

ITに関連するハイテクの重要技術って結構外国の技術が多いのですよね。日本では、NTTのように、ある部分でNECや富士通を植民地のようにしている図体がデカイ会社でも、大きい割に開発力は米国の1大学より低いと言われていたりします。株安が世界連動と見るのは間違いではないでしょうけど、日本で株を買いたいと思われる会社が無いのも事実ですね。

22. Epion【Selena】 2001/03/14(Wed) 05:52:04
>森さんの場合、小渕内閣の路線と閣僚の継承のために担ぎ上げられ

元はと言えばここがまずかったんだと思うますね.
前任の首相が亡くなった時点でもっと透明性ある後任選びをしていればマスコミや国民から目の敵にされることもなかったかも知れない・・・と思います.
と言うか,現在の政治機構って昔公民の授業で習ったはずのシステムとあまりにも違いすぎてるようでなんだかなーと言う感じです.
「例外」が多すぎてそれ自身がまるで原則であるかのように事が動いてますよね・・・

23. BVV5 2001/03/14(Wed) 09:18:22
制度替えは大変だけど大統領制にして、国民投票でアメリカみたいに間接選挙にすれば、ずいぶん改善されると思います。
今回のbushさんも選挙の管理がまずかっただけで方法論は正しかったはず。

24. Mikky 2001/03/14(Wed) 14:31:14
>日本では、NTTのように、ある部分でNECや富士通を植民地のようにしている図体がデカイ会社でも、大きい割に開発力は米国の1大学より低いと言われていたりします。
何処の誰が言ってるのですか?
NTTは特殊な立場の企業上、NECや富士通に仕事を与えねばならない(ならなかった)だけです。
また、NTTは通信会社です。ハードウェア、殊に光通信技術に関してはアメリカ一国を上回る能力を持っていると思いますが。
(ITの重要技術が何を指してるのかは判りませんが、私には光技術も又、重要技術だと思います)
ただ、最近は収入の減少(値下げ圧力)、支出の増大(法による山間地まで光通信網整備する義務)
により研究費がどんどん削減されており非常に厳しいらしいです。
そして現在、日本の若手研究者者は次々とアメリカの企業に引き抜かれています。
ちなみに年俸は国内企業の2倍程度です。
この意味をよく考えて下さい。>ALL

25. BVV5 2001/03/14(Wed) 20:30:52
アメリカ以上に日本は研究開発費をケチります。昔のバブル絶頂の時からして表から見えることにはお金を使いましたが地道なことには冷たかったです。その昔、日本万国博覧会の開催にあたり地元企業のシャープが出展せずその費用で天理の山奥に研究所を作りました。これが今花開いて天理事業所になり液晶、LEDのトップメーカーになりました。
当時はずいぶん無茶苦茶言われましたが判断は30年後に結論が出ています。
今の日本はどの大学をいつ卒業したかで給料が決まっています。何ができるかではなく、失敗をいかにやらなかった(減点主義)かで出世が決まります。学生時代に外国に行って人より卒業が遅いとそれだけで減額。多少ネイティブでしゃべれてもそれはおまけぐらいの評価です。
これでは、外国の企業に引き抜かれるなといっても無理です。
平均賃金では日本より低いアメリカが30才で年俸$150,000なんてぽんと出してくるのですから優秀な個人が優秀な国に吸い取られて行くのです。

>何処の誰が言ってるのですか?
何処の大学と比較するかと言う話も有りますが、研究費総額の低さと投入人員の質や量の低さ、製品開発における商品化能力(法的な問題も含めて)の低さ、諸外国と比較した場合の金額等競争力の低さ、リストラが上層部で行われない等組織効率の低さ(天下り官僚のため)、は別に新聞等にも書いていたと記憶しています。
まぁ、商品開発力が低いとの評価は日本企業の多くが言われていますけどね。
NTTの競争力が諸外国と比べて云々、は元々、NTTの人間が法律改正に関してのクレームの文言で言い始めたのでは。

>光通信技術
について少し読みましたが、ADSLなど既存の技術以上の普及はコスト上の問題から考えられない、とする意見もあるようですよ。

>ITの重要技術が何を指してるのかは判りませんが・・
私もこれは疑問に思う事の一つです。
通信・・、NTT関連技術が世界標準になるものは何があるのでしょう。
コンピュータでいうと、外資系が強いようです。
というか、IT関連の記事を見ていると日本企業は外資系と組む話が多いように思います。

27. Mikky 2001/03/15(Thu) 02:17:35
>今の日本はどの大学をいつ卒業したかで・・・
実は今、年間契約で今年は就職先を見つけるべき立場です。
で、前のボスに相談すると「北米なら(職は)幾らでもあるけど、国内は殆ど無理だよ」とキツイ事を言われてしまいました。本音、結構シャレになりません(^^;;
#観光、旅には良いが長居はしたくはないので(苦
森首相曰くIT促進は結局、殆どが光ファイバ敷設のための土建屋に資金が流れ、研究開発助成には・・・というのが実状です。
#まぁ、ベンチャーはそこそこ興しやすくはなった様ですが・・・

>研究費総額の低さ
全くそうですね。しかし、
>投入人員の質や量の低さ
質の低さとは?
アメリカでは基本的に博士号を持たざる者は研究には携わらないけど日本では修士がメイン。
アメリカ流に言えば研究職ではない者に研究させている状況です。
さらに言えば米国では研究者は研究に没頭できますが、日本では(本来事務、用務の仕事を含め)数人分の仕事をさせるところが多いです。
質と言うより研究環境が悪い、或いは人を使いこなしていない。
#余談ですが、某マスコミが日本の博士は使い物にならないというネガティブキャンペーンを行っていますが、
#私の知る限り、平均的には研究能力に関しては同等以上に感じます。(まぁ分野にもよるでしょうが)
#こんな事をしても学生の向上心を無くし、牽引力を持つ者を潰し、経営側の判断を誤らせ、
#結局国としての競争力を削ぐだけなのに、何を考えてるんでしょう?>某新聞社
##ちなみに外国の研究者を日本の研究現場に連れてきても、高い確率で使い物にならなくなります。
##環境はとても重要です。逆にこの環境で日本の研究者はよくやってます。
>諸外国と比較した場合の金額等競争力の低さ
企業同士を比べているのか、国を比べているのかよくわかりませんが、人件費の問題が大きいです。
>リストラが上層部で行われない
どこの国でも同じです。米国の場合、最上層部が資金元である事が明確かつ機能しているだけに過ぎません。
>天下り官僚のため
中には有用な登用もありますが、殆どが負の影響になってるのは確かですね。
一概に天下り止めろと言えないのが辛い。

>まぁ、商品開発力が低いとの評価は日本企業の多くが言われていますけどね。
>>光通信技術
>について少し読みましたが、ADSLなど既存の技術以上の普及はコスト上の問題から考えられない、とする意見もあるようですよ。これは確かにそうですね。
どこから出てきた意見なのか大変興味ありますが、ある面、これらは確かにそうですね、「低コスト商品」の開発能力は低いかも知れません。
ある意味、職人気質の表れですかね。日本的と言えば日本的。米国を含め殆どの国は信頼性や性能よりも値段が重要ですから・・・。
でも実は、廉価で高性能な画期的なデバイスを開発する能力はあります。
ただ、実際は完成しても国内企業には相手にされず(利幅減少が理由?)、結局事業展開はアメリカの企業に持って行かれるケースが多いですが。
#これもある意味日本的?

>通信・・、NTT関連技術が世界標準になるものは何があるのでしょう。
技術力が必ずしも世界標準にはなりませんのでどうなるかは判りません。
市場を開拓しデファクトスタンダードを確立する政治的手腕も開発力に入れるなら、開発力は低いのでしょう。でもここまで来ると国対国の駆け引きも出てきます。国が出てくると言うことは民意も反映されると言うことでしょうね。
尤もここまで色々ひっくるめられると、開発力という言葉は適切ではないように思いますが・・・?

最後に
>新聞等にも書いていたと記憶しています。
最近特に強く感じる事は、新聞記事は記者自身の主観を前面に押し出して書いていると言うこと。特に最近、思想めいた発言が多いので不審を感じます。さらに記者はその分野の専門家であることは(一般紙では)ほぼあり得ません。(しかも専門家の意見というのも意に反した修正、組み替えがしばしばなされています)
鵜呑みにするのは危険です。


と言うわけで週末より暫く米国に出張です。
・・・いえ、就職活動ではないですよ(^^;;

>最近特に強く感じる事は、新聞記事は記者自身の主観を前面に押し出して書いていると言うこと。特に
>最近、思想めいた発言が多いので不審を感じます。さらに記者はその分野の専門家であることは(一般
>紙では)ほぼあり得ません。(しかも専門家の意見というのも意に反した修正、組み替えがしばしばなさ
>れています)
>鵜呑みにするのは危険です。

 全く、その通りです。怖い世の中に、なったものですね(--;。

 もう少し私見を述べさせてもらうと、xDSLは、あっという
間に時代遅れになりそうな気がするのです。双方向に、動画を
やりとりするよになれば、上りの速度の遅さが、致命傷です。

29. Pico_Chan 2001/03/15(Thu) 07:48:02
教育制度がまるで違います。

アメリカではハイスクールで遊びまくっていてもカレッジに入れるけれど、卒業するのは難しい。カレッジでは皆よく勉強しています。
カレッジは教育機関というより研究機関の色彩が強く、若者であっても老人であっても意欲のある人が研究できるようになっています。

日本では高校は受験勉強のため役に立たない知識を詰め込まなければ大学に行けないし、大学に行ってしまったらろくに勉強しなくても卒業できる。「大学は勉強の場ではなく、人生形成の場だ」というのが定説になってしまっていて、勉強するのは難しい。
大学は教育機関というよりレジャー機関の色彩が強く、研究しようにも学者の中で厳しい序列があって、若者はパシリとしか扱ってくれない。

給料云々より、自分のしたい研究をさせてくれるアメリカが魅力的に映るンです。実際にはアメリカという国は、外国人である日本人がそれほど居心地が良い国ではなさそうですが。

30. sagiyama 2001/03/15(Thu) 10:33:37
>今の日本はどの大学をいつ卒業したかで・・・

客観的線引きが出来ない以上、仕方ない面もあるのでしょう。ジャパニーズ・ドリーム(そこそこ勉強し、そこそこ働けば、そこそこ幸せになれる)のためには良い制度では・・・?
それがいやなら自分を正しく評価してくれる会社を探すしか無いですね。
ただ、サラリーマンのほとんどは「自分は正しく評価されていない」と感じている状況では、有る程度は仕方ないような気もします。

もちろん技術者の世界では、誰もが認めるとびっきりの発明(例:青色ダイオードの発明)をすれば別でしょうけど・・・。

31. BVV5 2001/03/15(Thu) 12:33:30
>誰もが認めるとびっきりの発明(例:青色ダイオードの発明)
この研究者も今年からアメリカの教授で飛んでいくのでは?
日本の大学は、院の後期をやっていない人間を教授としては受けれたくないので無視していたとか。
まぁ、アメリカに限らす欧米の大学生はものすごく勉強してます。講義の時間の2倍近く勉強しないとついていけないと、留学した友人がぼやいてました。
向こうは図書館が24時間開いていて、勉強したければその環境を作ってます。日本みたいにお役所で開けている図書館はまれでやる気のない象徴です。ボランティアを募ればいくらでもやってくれるでしょうにね。電気代、冷暖房費なんて人件費に比べればかわいいものです。

32. yosh 2001/03/15(Thu) 14:26:03
>誰もが認めるとびっきりの発明(例:青色ダイオードの発明)
確かに高輝度青色LEDを開発したのは日本の日亜化学さんですが・・・
低輝度でしたが青色に近いLEDを開発していたのは日本ではありません
日本の日亜化学さんは高輝度・高寿命な純粋な青色LEDを作ったのですから

33. Mikky 2001/03/15(Thu) 14:55:31
開発現場からいつのまにか教育制度の話になっていますが・・・(^^;;

>アメリカではハイスクールで遊びまくっていてもカレッジに入れるけれど、卒業するのは難しい。カレッジでは皆よく勉強しています。
これ、私も最近までそう思っていました。
しかしアメリカ出身の研究者に聞いたところ、実はそう言うのは有名な私立大で、州立などの大半は日本の地方の国立大と大差ないとの事です。結局、全体の平均で見ればあまり変わらないらしい。
ただ、年々日本の学生の質が下がっているのは確かで、比較論としては現時点ではそうかも知れません。
#現在の第一線の研究者の時代ではそんなことはありません。
>カレッジは教育機関というより研究機関の色彩が強く、若者であっても老人であっても意欲のある人が研究できるようになっています。
向こうのトップ機関と日本の平均を比べるならその通りです。
ちなみに日本でもトップの国立大は(今の所は)アメリカのそれに、それ程劣るとは思えません。(私立化したらどうなるか判りませんが)
まぁ雑用がアメリカに比べて多いのは事実ですが、そのために人を雇えばまた叩かれるでしょ?
今の日本の世相ではある程度の雑用を自らやるのは仕方がない事です。
私立だと経営の都合上、さらに厳しいです。
#特定のものを幾つか拾い上げ、それをトレンドと見せかけて一般論に結びつけるのが近年のマスコミでは顕著です。
>大学に行ってしまったらろくに勉強しなくても卒業できる。
>「大学は勉強の場ではなく、人生形成の場だ」というのが定説になってしまっていて、勉強するのは難しい。
>大学は教育機関というよりレジャー機関の色彩が強く
これは本人次第でどうにでもなる事では?
ただ、ここ数年文部省の「指導」により、卒業の敷居が下がってきてるのは事実です。
>研究しようにも学者の中で厳しい序列があって、若者はパシリとしか扱ってくれない。
これは研究分野にも因るでしょう。技術革新の少ない分野では本当にそうかも知れません(医学会とか顕著)。
しかし今の焦点である通信技術分野ではそんな事聞いたことはありません。やった者勝ち、です。
#企業の中では話は別です。

>それがいやなら自分を正しく評価してくれる会社を探すしか無いですね。
全くその通りですね。日本も近年そう言う傾向が強くなってきているので多少明るくなってきましたが、年齢制限は相変わらずです・・・。

>>誰もが認めるとびっきりの発明(例:青色ダイオードの発明)
>この研究者も今年からアメリカの教授で飛んでいくのでは?
元○亜化○の○村さんですね。研究者の鑑の一人です。ちなみに今年1月よりサンタバーバラで授業をしてるそうです。
実は社内でも冷遇されたという話もあります。
#これは日本企業と言うより○亜の社風の問題らしいですが。
正確に言うとGaN系の提案者は○城大の赤○先生だったかと思います。でも企業には相手にされず、
唯一、○村さんが同調し(社としては相手にしてくれず)社内で冷や飯喰わされながらも孤軍奮闘し
そしてついに○村さん自身の手によって実現したという、結構ドラマティックな実話が有名です。
#査定で給料減らされた上、研究費の一部を私費で調達したらしい。装置もかなり自作。
>まぁ、アメリカに限らす欧米の大学生はものすごく勉強してます。
自己の意識、使命感の問題でしょう。まぁ初等教育の段階でちゃんと叩き込めたとも言えるかも。
又、高校までの教育内容の問題で、その分のハンデもあるかも知れません。
>講義の時間の2倍近く勉強しないとついていけないと、留学した友人がぼやいてました。
本来は日本もそうなんですが、ついていけなくとも卒業させてしまうというのが実際です。人の事は言えませんが(苦
#まともな問題出してまともな採点したら(学校にもよるけど)恐らく5〜9割が留年・・・
>向こうは図書館が24時間開いていて、勉強したければその環境を作ってます。
うらやましい限りです。仕方がないので大抵の研究室では自らライブラリを用意しています(そしてその多くは教授の自費(慈悲?)です)。そして又一つ、雑用が増えます。

34. sagiyama 2001/03/15(Thu) 15:03:48
青色ダイオードの発明者は会社を辞めて、アメリカに行きましたね。
「理由はアメリカンドリーム」と言い切っています。
http://ne.nikkeibp.co.jp/NEWS/000131_i_.html#koudoku

35. Mikky 2001/03/15(Thu) 15:05:57
>低輝度でしたが青色に近いLEDを開発していたのは日本ではありません
これはZnSe系ですね。日本では昔からソニーなどがやっていましたが、GaN系にあっという間に追い抜かれました。「筋」が悪かったのでしょう・・・合掌。
>日本の日亜化学さんは高輝度・高寿命な純粋な青色LEDを作ったのですから
これがGaNの特徴でして、作っただけでも、否、作った事が凄いのです。特性が良さそうなことは予想されていましたが、実際に作るのは不可能とまで言われていたのですから。Siで言えばMOSみたいなもんでしょうか?

36. sagiyama 2001/03/15(Thu) 15:07:27
(Mikkyさんとかぶってしまいました)

37. yosh 2001/03/15(Thu) 15:11:00
そういえばそうでしたね。
冷遇されても、負けずに成果を残したのですからね
・・・でも悲しいのは本物の青色LEDを知らないうえ
偽の青色LEDしか知らない人がほとんどなのが悲しい・・・・

でも、サンタバーバラで授業を行いながら<○村さんが
紫外線領域LEDの開発に頑張っておられるのは、とても良いことだと思います
紫外線領域のLEDが出来上がれば現在の蛍光灯の消費電力が10分の1になるそうですから
今後に期待したいですね

38. BVV5 2001/03/15(Thu) 21:53:25
>…有名な私立大で、州立などの大半は日本の地方の国立大と大差ないとの事です。(中略)ただ、年々日本の学生の質が下がっているのは確かで、比較論としては現時点ではそうかも知れません
というか、とんでもなく下がっているように思います。大学で何をやってきたより幾つバイトしてどれだけ遊んだかが話題になっているのを見聞きして悲しい気持ちになります。
私自身、バイトをしながら大学に通いましたが、1時間目から必ず講義に出てました。夕方まで時間が開いたら大学の図書館で本を読んでました。おかげで、書庫の出入りも黙認で自由になってましたが…。
夜のバイトも、某放送関係で待ちの時間が多くその間に調べものをやってました。そのときに読んだ本のおかげで今があるようなものです。
アメリカに行くと図書館に夜遅くまで大くの若者が集まっています。今の日本じゃ、どうしようも無いですね。ひどいところは17時に閉館。せめて県立図書館ぐらい21時とかならないですかね。

39. Epion【Selena】 2001/03/15(Thu) 22:31:36
なんて言うんだろ,バイトと学業の優先順位がひっくり返ってる学生多いですね.(^^;)
逆に学生のバイターにバイト事情を優先せざるを得ない方向にもっていく雇い主も雇い主だと思いますが.
まぁ,バイト先で人生に反映できるような良い経験をつんだと言うのならともかく,ただ遊ぶ金欲しさにはじめたバイトを優先して学業ほったらかしでは高い学費を払ってくれてる親御さんたちが浮かばれない・・・

40. Epion【Selena】 2001/03/15(Thu) 22:37:44
まぁ,そう言うのは後の就職活動のときに思いっきり跳ね返ってきますけどね.(^^;)
面接官もきちんとやるべきことをこなし,学ぶべきことを学んできた学生かどうかはきちんと見抜いてきますし,そのときだけしっかりやろうと付け焼き刃の試験対策ではちょっとつつけば簡単にぼろが出ます.
最近の就職難って,単純に景気の影響だけでなくそもそもの受験者である学生が合格足りえない質に落ち着いてる場合が増えたせいもあるんじゃないかと思うんですよ.
なんて言うか,それまでの甘えた生き方が通用するほど「社会はそんなに甘くなかった」とでも言いますか・・・

話は結構進んでしまいましたが、お返事を少し。

>>諸外国と比較した場合の金額等競争力の低さ
>企業同士を比べているのか、国を比べているのかよくわかりませんが、人件費
>の問題が大きいです。
うーん、人件費が高いという理由は、そのまま通信料の高さとイコールのように結び付けられるのでしょうか。

>>リストラが上層部で行われない
>どこの国でも同じです。米国の場合、最上層部が資金元である事が明確かつ機
>能しているだけに過ぎません。
ちょっと、意味が良く分かりません。
NTTは支局の閉鎖、統合等、現場の人員削減は結構よく聞きますが、経営者レベルの話は聞きませんと言うことです。
どこの国でも・・、を米国だと仮定すると、米国の雇用形態等を伝え聞く限り、シンプソンズのような家族でも生きていける地域もあるのですよね。
ストレートな比較は出来にくいところですよね。

>どこから出てきた意見なのか大変興味ありますが・・
ちょっとこのあたり、Mikkyさんのニュアンスとは違う受け取り方かもしれませんけど、資本主義の一面が見え隠れしそうなところですね。

>でも実は、廉価で高性能な画期的なデバイスを開発する能力はあります。
この表現は色んな大学、企業も言いそうな部分です。

>尤もここまで色々ひっくるめられると、開発力という言葉は適切ではないように思いますが・・・?
それはそうですね。
まぁ、企業評価の開発力と言うのは商品化能力に近いように思います。
潜在的な能力、とか表現される部分がMikkyさんの言う開発力に近いのでしょうか。

>特に最近、思想めいた発言が多いので不審を感じます
私はざっと読んでいるせいか、あまり気づいていないようです。
今度注意してみてみます。
Webも含めて複数見るようにはしているんですが。

>今の日本はどの大学をいつ卒業したかで・・・
これは、私的には企業というか個人の嗜好の問題だと思っています。
社会全体の話では無いように・・。
あまり大学等で、優秀だ、そうでないと分類できた事は無いです。

43. sagiyama 2001/03/15(Thu) 23:19:09
>特に最近、思想めいた発言が多いので不審を感じます
同感、もっと言えば、これほどまでに偏向した報道があっても、何とか社会が平静を保っているのは、国民が賢くなっているためだと感心しています。

44. ペンチアム 2001/03/16(Fri) 07:53:32
> 大学で何をやってきたより幾つバイトしてどれだけ遊んだかが話題になっているのを見聞きして
> 悲しい気持ちになります。
すみません、そしてそのバイト代で今のRa20とAs2があります…(爆死
学生時代(M2の一時期を除く)の労働時間と、入社1年目の労働時間が大差なかったのは親には秘密だ。

45. Epion【Selena】 2001/03/16(Fri) 10:24:19
バイトすべてが悪いとはおもわんのですよ,そこで何か得るものがあったならそれが勉強だから.

46. BVV5 2001/03/17(Sat) 11:13:20
バイトで体得できたものは貴重です。放送局のカラーマスターを見続けて1度ずれただけでわかるようになるとか、ラーメンの湯で加減が泡の状態でわかるとか、一度におおくの客をさばくにはどうすればいいかとか…
ただ、その分野で自分はプロとおなじぐらいがんばりましたと胸はっていえるぐらいならいいのですが、何となくバイトして(さぼり癖しか会得していない)なんとなく海外旅行(旗振りパック旅行で日本語以外しゃべったことがない)なんていう人たちが多いのですよ。
アメリカいったという若者にビーフボールはどうだったと聞くと殆ど知らない…LAXのすぐそばにあるのに?

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